『ローレライ』
当時の状況では自衛隊の協力が望めないなど、物理的な要因は多々あるものの、最大の問題はひとつ。
長大な原作の持ち味を損なうことなく、二時間強の尺に落とし込める目算が立たないという点だった。
エピソードを削ればいいという話ではない、構造的にほとんど切りようがない長さ。
押井守監督曰く、作劇は「ストーリーが進行している間はドラマが止まり、ドラマが進行している問はストーリーが停滞する」ものだが、拙著は登場人物の葛藤(ドラマ)が状況(ストーリi)と有機的に絡み合い、ドラマの進展がストーリーを動かす構造になっています。
状況によってドラマが生まれるのではなく、ドラマと状況との化学反応がストーリーを紡ぎ出すのだ。