四国にあるR439は「ああ四国に来たなあ」と実感させてくれる国道である。
特に徳島県の剣山付近などでは突然舗装路がなくなり、
聞いてみると農家の庭先に入っていくような細い道が国道、ということもある。
この郷麓温泉は、高知県のそんなR439沿い。
山道を深く分け入った静かな山間にある、
四万十川の源流に近い、清流・北山川を望む小さな民宿の温泉である。
6月1日の鮎解禁後は、鮎釣り目当ての客で賑わいをみせる川釣り客のメッカでもある。
風呂は民宿らしい小さなものだが、
典型的な単純硫化水素泉で、つるつる感は「やや強し」。
硫化水素臭が強く、湯の華の浮遊も見られる良い湯である。
宿の御主人によると、大型のカワセミで、
ある「ヤマセミ」が毎朝、宿の網戸に体当たりして起こしてくれるとのこと。
網戸が破れ何度も張り替えなくてはならないのは困りものだが、
こんな風変わりなモーニングコールも是非体験してみたいものだ。